自転車旅の愉しみは、旅先で目にする風物や味わう食事、同行者との交流の楽しさなどにある。もちろん、つらいこともあるが、あえぎながら坂道を上り、ほうほうのていで峠にたどり着き、苦しさが喜びに変わる瞬間の感動と、旅を終えた時の達成感は、何にも代えがたい。
大学の自転車部に入って、レースと自転車旅を始めた。ある年の夏休みに、自転車部の仲間と、東京から裏磐梯を通って松島(宮城県)まで行った。また、別の年の夏休みには、東京から長野を通って糸魚川(新潟県)まで行った。いくつもの峠を越えて。
しかし、70代の今日このごろ、そのような自転車旅をいつまで続けることができるだろうかと思う。
2016年4月1日、自転車で房総半島を縦走した。100kmの山道ルート(左下参照)を重たいツーリング自転車で走った。何度も走っているお馴染みのルート。
いくつもの峠を越えたが、頂上間近で勾配が急にきつくなる峠道がある。懸命に上ってきて、もうダメだという時に、きつくなる。本当に意地悪な峠道である。そのような時に電動アシスト機能は救いの神となる。
ヤマハがロードバイクに電動アシスト機能を搭載した自転車「YPJ-R」を出した。その後クロスバイクに電動アシスト機能を搭載した自転車「YPJ-C」も出している。
峠をいくつも越える大きな旅をするには、電池容量は不足のようであるが。。。
「Yet Pedal Journey」(自作フレーズ)の頭辞語。
その心は「いつまでもペダルを踏んで旅をしたい」という願い。
【左】アンドレ・テイス(ベルギー人、64歳) ≪左上≫フランス・アルプスにて ≪左下≫ニュージーランドにて
【右】渡辺榮一(72歳) ≪右上≫飯岡の刑部岬 ≪右下≫ニュージーランドの北島にて
ツアーでは毎日のように走る。時にはきつい山坂道を連続して走ることになる。そのための体力をつけるために、日頃のトレーニングは欠かせない(下にある「毎日のトレーニングコース」参照)。
左の地図は、房総半島を縦断するルート。2016年4月1日に走った。距離100km。累積高低差1300m以上。このコースを完走できれば、体力は一応OKである。
左の地図は、5月7日に走った房総半島を縦断するルート。2016年4月1日に走ったルートより少し長い。
距離113km。累積高低差1330m。
国道410号の一部分を逸れて、林道を走った。林道の様子は下の動画にあるように、車は通らず、自転車向きの実に快適なコース。
左の地図は、5月8日に走った房総半島の南端を周回するルート。千倉の宿をスタートして国道410号を北へ向かい、南房総市丸山の山間部にある増間ダム(プロファイルマップの山のところ)へ。
距離は85km、累積高低差340m。
5月7日と8日の二日間で約200㎞、累積高度は約1700m弱。
自転車の長旅では毎日のように、この程度の距離を走ることになる。今回、徐々にそのような体力がついてきたと感じている。
ゴールデンウィークの最後の週末、房総半島を縦断し、南房総、館山をサイクリング。
快晴に恵まれて、気持ち良いサイクリング日和であった。
「伊戸だいぼ工房」にて
館山市伊戸963−1
2016.5.8
日々のトレーニングではアシストオフで走行している。
自宅~平和公園(平和公園内の周回コースを最低一周※)~自宅 20km
※【右の写真】周回コースは一周2km。気の向くままに周回する。
【目的】 実際の旅を想定して、アシストの使い方を実験する。
【結果】 6月19日は自宅から大福山まで往復した。
【データ】
距離 103 km
累積高度 950 m
電池消費量 55%
出発時 89%
終了時 34%
【アシストの使い方】
☆大福山はアシストオフで走行した。
☆「うぐいすライン」は最も軽いギアにして途中までアシストオフで登坂した。勾配が急になるところからアシストをHIGHで使用した。「意地悪な峠道」の「最後の一押し」である。
【下の写真】 (左)大福山の下にある見晴台(右)養老渓谷駅にて
【目的】 実際の旅を想定して、アシストの使い方を実験する。
【結果】 6月25日は千倉(南房総市)から自宅まで走った。午前中は風雨の中。前回より獲得標高が多いにもかかわらず、電池の使用量が前回とほぼ同じということは、今回は軽いギアを装着して自力で走ることができたためと考えられる。軽いギアの効果があったということ。
【データ】
距離 99 km
累積高度 1380 m
電池消費量 56%
出発時 92%
終了時 36%
【アシストの使い方】
今回も極力自力で走り、アシストは上り坂の「最後の一押し」として使用した。
2017年秋、私のトレーニングルートを仲間と共に走った、1泊2日(11月11日・12日)のサイクリング。往路は、上記の千葉市内から千倉までのルート。帰路は、鴨川有料道路を経て千葉市内までのルート。
【注】写真にマウスポインターを当てると場所の説明が表示される
参加者は、2番目(右上)の写真で、左から飯田さん(平塚市)、小檜山さん(千葉市)、渡辺(千葉市)、板垣さん(八街市)、中台さん(南房総市)。
この時は自転車YPJ-Rの後輪の両サイドにパニアバッグを付けた。
一泊のサイクリングでは、少々大げさな装備だが、雨に十分な備えをしたこと、途中のリタイヤに備えて輪行袋を持参したこと、充電器を携行したことなどで、荷物が増えてしまった。